黒豆海苔巻

主に北海道で散歩してるブログ

川の流れのように おだやかに この身をまかせていたい 「山の水族館」

 すごい雨の中、道東方面へ。北見の「山の水族館」に立ち寄りました。

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 ここは、「全国水族館ガイド」を出版されている中村元氏がプロデュースした水族館なのだそうです。温根湯の道の駅に隣接する、とてもコンパクトな水族館でした。

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 入館してすぐに「滝つぼ水槽」。激流に抗うオショロコマの姿を真下から眺める、珍しい展示でした。

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 続く「四季の水槽」にもサケ科魚類がいっぱい。この水槽、水面は野外に出ているため、天候によってその様相は日々変わるそう。冬場には水面が凍ってしまうらしい。是非また雪の中訪れたい!

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 北海道の川の小さな生き物たちの展示を経て、イトウの大水槽へ。あまりの大きさと多さにびっくり。メートル級のイトウが20尾いるというじゃないですか。

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 このイトウ水槽の向かいもそうだけど、いろんなところにベンチが置いてあるのが印象的でした。水槽のある空間にゆったりと浸る事ができます。座っていたら、あそこの水槽にいた魚はどうしたらひっかけれそうか、なんて釣り人の話がいろんなところから聞こえてきたのが印象的。

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 また、この水族館は水槽ごとの解説がほとんどなかったのも特徴。入口にあった手書きの解説シートがその役割を果たします。解説が各所におかれないことで、雰囲気により身をゆだね易くなるのではないでしょうか。

 イトウ水槽の後は、ヤマメ等が川をさかのぼる様子を観察できるジャンプ水槽、世界の淡水魚を経て、出口です。ぼくは2周回ったのですが、それでも1時間ちょっとというコンパクトさ。川の流れの中でサケ科魚類がどのように暮らしているか、という点に主題が絞られた、非常に充実した展示だと感じました。