黒豆海苔巻

主に北海道で散歩してるブログ

昼からプロスト 小樽ビール

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 小樽ビール銭函醸造所で行われた季節のビールの集いに行ってきました。2ヶ月に一度、できたばかりの季節のビールをおつまみと一緒に楽しむ、という素敵イベントの6月編。この時の季節のビールはブロイハンビーア。およそ100年前に一度製造が途絶えたものを復活させたもので、小樽ビールは世界で2番目に復活させたばかりというから、なんだか貴重なビールです。優しい香り、さらりとも飲める美味しいビールです。

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 と、呑んだくれる前はしっかり工場見学をさせていただきました。説明される方の軽快すぎる調子に飲み込まれながら、1時間ほどの見学は楽しく進みました。

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 ビールは麦芽と水、酵母、そしてホップから作られますよ、という話から。ドイツで500年前に定められ今も残る「ビール純粋令」では、ビールの原料として上記のもの以外認めていないそうで、小樽ビールはそれに従った由緒正しきドイツビール醸造所というわけです。麦芽もドイツで買い付けてくるそうで、この時点で存分に香ばしくて大変美味しい。

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 そんな麦芽を糖化・粉砕しろ過したのが麦汁。ざっくり言えば香りの強い麦茶のようでした。ろ過する水にももちろんこだわりがあり、ビール作りに適した軟水だという小樽の水を使っています。ここに醸造所を作った理由はそこにあるのですね。

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 ホップにより香りを加えられた麦汁は、酵母を加えられ発酵に進みます。低温化でおよそ10日間の主発酵を経ると、麦汁の糖分がアルコールと炭酸に変化。この主発酵を終えたばかりのビールが「若ビール」。これも飲ませていただきましたが、この時点でも美味しいような気持ち…。でもさらに低温貯蔵をすることで、よりクリーミーでリッチな味に落ち着いていくのです。

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 ということで話はこの頭に戻ります。およそ30名の参加者と乾杯の歌を唱和し、貯蔵後のビールを楽しむのです。季節のビールだけでなく、小樽ビール醸造のレギュラー商品も飲むことができ、その上限は20杯、1グラス300〜500mlだったことを考えれば実質飲み放題という天国。料理も美味しく、雨上がりで緑の映える銭函の山々を眺めながら幸せに包まれた会でした。