黒豆海苔巻

主に北海道で散歩してるブログ

恐竜を見てうどんを食べる日

 朝、起きると二重の虹が出ている。幸先が良い一方で雨が降らないかと心配。

 今日はツアーの日である。10時に集合場所からバスに乗り込み、1時間ほどひた走る。山間の道では雨もパラついたが、どうやら持ち堪えてくれそうだ。

 目的地はアクロアランチ。500万坪にも及ぶ広大な敷地は、様々な映画やドラマの撮影地になっており、乗馬やバギーといったアクティビティも楽しめる。1850年に初代オーナーが購入して農地として活用してきた経緯もあり、農産物や肉も販売されており、エントランスだけ見ればさながら道の駅である。

 どっしりした山に囲まれ、渓谷の中にいるんだなと実感。こうした景色をバギーで走り回るアクティビティにも参加したかったが、予約はすでにいっぱい。今回は泣く泣くロケ地ツアーのみの参加である。

 ロケ地ツアーはこんなバスで行く。運転手は元俳優ではないかというおばさんで、終始笑いを取りにいくスタイルのガイドで喋りが止まらない。

 どこまでも続く渓谷の広大な景色を、がたがた揺れる車窓から眺める。

 あっ、あれはグラント博士がガリミムスの群れから身を隠した木では?と心が浮き立つもののバスは無情にも走り出す。ツアー中バスから降りられるのは2ヶ所だけなのだ。

 その一つが予備基地時代に海沿いの崖に掘られた施設跡地。いくつかの映画・ドラマをテーマにした展示や、ポスター掲示がされている。ずらりと並ぶポスターを眺めるも、観たことある作品が少ない。半ば苦し紛れにジュラシック・パーク関連の写真を撮る。

 ところでこの施設の裏の海はとても美しく、爽やかな風が気持ち良い。

 再びバスは渓谷へ。途中、すでに輪郭が曖昧になったエメリッヒGODZILLAの足跡や、ドキュメンタリーで立てたというモアイ像などを見る。

 2ヶ所目の立ち寄りポイントには、『キング・コング 髑髏島の巨神』関連のセットが残る。散らばる骨を持ち上げると無茶苦茶軽く、どうやら発泡スチロールを石膏で固めているようである。

 ここで記念写真などを撮りまくり、バスは帰路に。ちょっと物足りないが、広大な渓谷は一見の価値があっただろう。

 夜、早くもアメリカンビッグサイズミールに疲れた胃を癒すために丸亀製麺へ。これがまたすごい行列である。のちにUberのいかつい運転手に聞くところでは、どんどん値上がりするワイキキのレストランの中では安くてうまい店と認識されているようで、常に人気なのだとか。お味もメニューもそのままでした。