ワイキキ2日目の朝、目覚ましにベランダから海を見下ろすと、早朝から繰り出しているサーファーの上をシロアジサシが舞っていた。シロアジサシはホノルル市の鳥である。この旅行の中で目にした数少ないハワイ在来種の鳥で、ハワイ語でマヌオクーと呼ばれる。飛び交う様子を眺めているだけで時間が溶けそうだ。
朝食はおしゃれピンクなホテルであるロイヤルハワイアンホテル内のレストラン「サーフ・ラナイ」でとることとした。少し並んだ後、テラス席に案内される。
ショートリブのベネディクトをいただく。38ドル!もちろんおいしいです。
この日の予定は午後からなので、バスに乗ってアラモアナセンターに行くことにした。ロープを引いてストップリクエストをするというのを是非やりたく身構えているうちに到着。
アラモアナの草間彌生を確認。国鳥ネネのキーホルダーや、ハワイの野鳥図鑑を買うなど、しっかりショッピングする。ついでに近くのウォルマートに寄って、ばらまき用のお土産を買う。2日目にしてハイペースなお土産購入に、日本人観光客しぐさが染み付いているな…と思わざるを得ない。
午後からの予定とはダイヤモンドヘッド登山である。環境保護のために入山者を制限しており、時間指定の上での事前予約が必要だ。15:30の入場予約に合わせてバスで麓まで向かう。入り口手前の駐車場まではバスは通っておらず、バス停から20分ほどは車道を登っていかなければならない。
暑い中ひいひい言いながら歩く。幸い木々も多くて鳥を探して楽しむことはができる。インドハッカはよく見かけた。
アジア原産のチョウショウバト。
南米から来たコウカンチョウ。
アフリカ原産のオナガカエデチョウも群れでよく見かけた。というわけで目にする鳥は多いものの、ハワイ在来の鳥に出会う機会は少ない。
日本あたりからはメジロが来ている。
鳥を探しているうちにダイヤモンドヘッド入り口に到着。ゲートでQRコードを読み込んでもらい、いよいよ登山開始だ。
日を遮る木々がなく暑いのが難点だが、それほど険しいところもなく緩やかに登れる。ゆったり時間をかけて40分ほどで展望スペースへ。
手前にカピオラニ公園、奥にワイキキの街並みを一望できる。ダイヤモンドヘッドを望んでいたホテルを逆に見下ろす感じだ。標高は232mと低いが休火山であり、直径1kmにもなるクレーターが後ろに広がっている。山頂は風が吹き抜け、とても心地よい。
下山してバスで街に戻った後は、カイマナビーチホテルにあるレストラン「ハウツリー」で夕食。柔らかく夕日が差し込んで素敵な雰囲気。
それっぽいカクテルなどを嗜む。我々はエビやらショートパスタやらを食べたのだが、多くのテーブルで爆盛りサラダがサーブされており、どうやら看板メニューはそれだったようで後悔。
ホテルに戻る道は夕日に向かう方向。もしかしていま、いい時間。