黒豆海苔巻

主に北海道で散歩してるブログ

海を見下ろし悦に入る日

 6月終盤、特別休暇をもらい、ハワイのオアフ島へ5泊6日の旅行に向かった。まったくありきたりな行き先だが、安心して過ごせるだろうという考えからのチョイス。ツアーは使わず、全て個別で手配をすることとした。

 行きは羽田を22時ごろに発つ便とした。その昔は新千歳発着でハワイ便があったそうで羨ましい。ハワイまでのフライト時間は7時間弱、向こうの時間で10時すぎに到着なので、そそくさと寝てしまおうと目を閉じる。

 おかげで離陸や最初の機内食にも気付かずに熟睡。最後尾の座席にして遠慮なくリクライニングできたのもよかったのだろう。眼下にはどうやらハワイ諸島の一つも見えてきた。

 ホノルル空港はちょっと歴史を感じて味がある。開放的な作りに、海外だなあ、リゾートだなあと感慨に耽る。英語だぞ…と強い心構えで向かった入国検査で日本語を挟み込まれて話されるので、日本語の方を何度か聞き返してしまった。親切な入国審査員なのに、ごめん。

 Uberで車を呼びホテルへ向かうもチェックイン可能時間にはまだ早く、荷物を預け、チェックイン可能時間になったら呼んでもらうこととして、周辺をうろつくこととした。石を投げたらABCストアかホノルルクッキーの店に当たるのではないかという観光地然とした街並み。

 そんな中で輝くビーチ!サーフィンの父!

 海は美しく気持ちよさそうだ。しかしサンダル等の荷物は預けたスーツケースの方に入っており、まだ靴を履いてちゃんとした格好なのでおいそれとは入れない。

 何はともあれ腹ごなしするかと、ロイヤルハワイアンセンターでポキとレインボーケーキ(クルクルの映えるやつ)を食べる。人が多いところにはハトが多い法則で、フードコート内をバサバサと飛び回っているのは辟易した。

 日本からの観光客でしょと旅行会社の勧誘にあったり、ニホンノミナサンガ寄附シテクレテルヨと謎のリストを見せながら金をせがまれたりしているうちに、チェックインできるよとホテルから連絡。これ以降Tシャツ短パンの軽い格好でぶらつくようになるとこうした声かけは無くなった。気安く日本語で話しかけられることほど怖いことはない。

 さて宿泊先はハイアットリージェンシーのオーシャンフロントの部屋とした。これまでの人生にない奮発である。38階の部屋からは青い海しか見えない。ずっとこのテラスでビールを飲んで本を読んで過ごしたいくらいだ。

 少し覗けばダイヤモンドヘッドもしっかり見える。スマホを落とすのが心配でちゃんと撮れなかったけど。

 見下ろせば思い思いにビーチで楽しむ人々。柔らかく波の音と歓声が聞こえるのもなんだか落ち着かせてくれる。滞在中に結局やらなくて深く後悔しているのだが、本当にたくさんの人がサーフィンをしている。別に波を乗りこなさなくても、たゆたうだけで楽しいのだな。

 軽装になって再び繰り出す。立派なバニヤンツリーだ。

 ダイヤモンドヘッドを眺めながら少し海に浸る。気持ちいい。時間がゆったり流れるような感覚。

 一通り巡回して、晩ごはんはホテルの裏のショアファイヤーにした。通りに面したテラスで、ハトを追い払いながらロコモコとバーガーを食べる。ボリューミーだし美味しくて満足。高いビールを頼んだら缶からグラスに注いだだけだったので、それだけは失敗。

 ホテルに戻ってテラスでもう1缶。ホノルルビアワークスのクリームエール。景色も相まって最高にうまい。

 夕焼けを眺めながらくつろぐ。なかなか順調な滑り出しの1日目であった。