カリフォルニアの北部に遊びに行きました。恐ろしいほどの駆け足具合です。
【サンフランシスコ】
ロスからはとにかくまっすぐなフリーウェイI-5を、果樹園を眺めながら北上していきます。オークランドからベイ・ブリッジを渡りサンフランシスコに入るのですが、ここの料金所がとんでもない混み具合で思わぬ時間ロス。
サンフランシスコに立ち寄った理由はこのクラムチャウダーを食べることにありました。反対の東海岸側ニューイングランドが発祥と言われるこの料理は、イギリスからの入植者による酪農と、ネイティブ・アメリカンそれを食べることを伝えたという貝類とが組み合わさったものとも言われ、アメリカらしい食事の一つです。海風が冷たいこともあって、むちゃくちゃ美味しい。
これにてサンフランシスコを離脱。ゴールデンゲートブリッジはチラ見しただけ。ロスでは見られないような複数階建ての家がならぶ『フルハウス』的景観も素敵です。土産に買ったムラサキウニの殻を握りしめながら再訪を誓います。
【ナパ・バレー】
カリフォルニアという地名には「地上の楽園」という意味が含まれますが、その名にふさわしく果物がよく獲れます。1500年代からスペイン人がキリスト教の布教と祭礼のためにワイン用ブドウの栽培を始めたといいます。アメリカでのワイン生産の9割がカリフォルニアで行われています。
ナパは最も有名なワイン生産地のひとつで、200ほどもワイナリーがあり、飲んだくれ列車ことワイントレインも走っている、まさに地上の楽園です。街並みは新しく、観光地となったのは最近なのでしょうか。
しかしここに到着したのは夕方5時前。多くのワイナリーが閉まろうという時間で、個別のワイナリーではテイスティングやツアーに参加することは叶いませんでした。少し遅くまでやっているワイントレイン駅の店でワインを物色しました。
ここで買ってきたお手頃な白ワインを飲みながらこれを書いています。ラベルの通り、ナパの消防士のおじさんが作っているワインだとのことです。ブドウはカリフォルニア産のブレンド。説明書きの通り、様々な果物の風味も感じられる飲みやすいワインです。
ワイントレインの売店には、ごく自然に日本語表示が多くあります。日本人観光客も多いのでしょうか。日本語を話されるスタッフの方がおり、ナパのワインの特徴や歴史など色々なことを教えていただくことができました。
【ヨセミテ国立公園】
またもや世界遺産でもある国立公園に行きました。まずは展望台からエル・キャピタンとハーフドームを望みます。
ヨセミテ滝が見えてきました。なんだか細く頼りなく感じますが、写真で見える上段だけで落差739mというので、そりゃ細く見えるのも納得です。
Lower Yosemite Fall Trailを歩くと、滝から続く川に出ます。雪解け水由来の川はむちゃくちゃ冷たく、1分と足をつけていられません。水着で泳ぐ人もたくさんいたのですが、特殊な訓練でも受けているのでしょうか。
この流れの真ん中にある岩に寝そべるのも非常に心地よかったのですが、せっかくなので滝壺も見たい。下段の滝の間近までと、岩場をよじ登っていきます。
肝心の滝壺そのものの写真を撮り忘れた自分を恨んでいるところですが、間近で見る滝は本当に大きい…!写真左下の人と比べてもらえればわかるでしょう。ここから見えるのは中段と下段に当たるのでしょう。滝壺は直径20mほどの円形プール状になっており、ここでも多くの人が泳いでいます。すごい冷たいのでは…。
トレイル内では、巨大なエボシクマゲラを発見。北米最大のキツツキだそうです。
さて、ヨセミテはこれで撤退。湖も見れていないし、後ろ髪を強く引かれて禿げそうです。ここもまたいつか来なくては。とにかく川べりで寝るだけの1日が必要です。