独立記念日を含む3連休は、悩み抜いてイエローストーン国立公園に行きました。もう二度と行けなくなってしまう前に…という思いが後押しをしました。
悩みの理由は移動距離です。広大なアメリカ、滞在先からイエローストーンまではきっかり1,000マイル、車での走行時間は14時間強というではないですか。カリフォルニア→ネバダ→アリゾナ→ユタ→アイダホ→ワイオミングと、6州をまたぐ大移動となります。
仮眠をとり、土曜日に日付が変わるとともに出発しました。午前4時にはギラギラ光るラスベガスを通過、山岳地帯で夜明けを迎え、社会科の教科書で見たような大規模農地を果なく進み、おもちゃのようなソルトレークの街を抜け、マディソン郡の橋をいくつも横目にしながら、轢かれた動物が路肩に目立ってきたところで道路は山中へと向かい、ついにイエローストーンに到着しました。おおよそ200マイル毎に給油や休憩をして、1時間前倒しの時差も入れて16時すぎの到着です。広いわ、アメリカ。
イエローストーンの風景は、北海道から来た身としてはなんだか落ち着くものがあります。穏やかな川でフライフィッシングをする人が多くいます。
この日はもうあまり時間もないので、Old Faithful周辺だけを訪れました。
イエローストーンは北米最大の火山地帯にあり、いたるところに温泉が湧いています。各所からう湯気が立ち上る様は、さながらスケールの大きな地獄谷といったところでしょうか。青く透きとおった沼がそこここにあります。
ルリツグミの青も眩しい。
さて、ここにあるのは世界で最も有名な間欠泉です。高さは50mにまで達するというその間欠泉は、90分ほどの間隔をほぼ忠実に守っているといいます。僕が見ることができたのは、18:56予定の噴き出しです。
時間よりやや遅れて、一気に噴き出しました。壮観です。
アメリカの国立公園は100周年を迎えていますが、これは国立公園実施法が制定されてから100年ということ。アメリカ初の国立公園は1872年に指定されたこのイエローストーンなのです。1978年には世界遺産にもなっています。
この日は早めに宿に向かい、明日に備えます。帰り際、マディソン川の沿岸で幸運にも国鳥のハクトウワシを発見しました。なかなか幸先が良いです。こうしてウェストイエローストーンのホテルで少し早い眠りについたのでした。