「ガロー」というのはてっきり外国語なのだと思っていましたが、どうもこの地名は北海道・東北に古くから点在し、「渓谷」を意味しているようです。そんなガローの一つ、樽前ガローに行きました。
国道から山側への道に折れしばらく行くと、渓谷沿いの林道に出ます。ここが樽前ガローへの道。このところ週末のたびに雨が続きますが、そのおかげか目一杯広がった緑が綺麗です。しかしクマが出そうでドキドキ。
いくつかルートがあるようですが、切り立った渓谷の底に下りることができます。ミツウマの長靴を水に浸してみるとひんやりと足元から涼しさが吹き上がってきました。なんて気持ちがいいんだ…。
火山灰でできた柔らかな土壌をこの水が削り取り、深さ5mはあろうかという溝を作り出したのです。この細く深い溝の底まで日光が注ぐ季節は限られているというので、いい時期にきました。
削られた岸壁の奇妙なブロック感もたまりません。
この場所の強い緑を作り出すのは木々の葉だけではありません。この苔むし方よ。
足元のミクロな世界に目を向けても楽しい場所です。とてもよかった。
足を伸ばしたついでにさらに車を走らせアオバズク。こちらも深い緑が綺麗でした。