黒豆海苔巻

主に北海道で散歩してるブログ

穂別博物館で太古の北海道を思う

 かつて恐竜少年だった僕は、大阪のトリケラトプス展や科博の大恐竜展(もう終わったけど)の情報を見かける度に、羨ましく感じていました。津軽海峡を越えていくのは、やっぱり簡単じゃない。

 そんな中、先日『太古の北海道 化石博物館の楽しみ』という本を手に取り、北海道には化石が展示されている施設が思った以上にたくさんあるのだということを知りました。

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 ということで、穂別博物館に行ってきました。

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 この博物館の魅力は、なんといってもこのクビナガリュウ「ホベツアラキリュウ」です。フタバスズキリュウ、『のび太の恐竜』ですっかり心に刻み込まれたクビナガリュウが、かつてこの場所で泳ぎまわっていたと考えると、すごくわくわくします。

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 お顔の想像図。ホッピーという愛称に反してやんちゃしてた感があります。

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 ティロサウルス。尾の方にだけある背びれ(尾びれといった方がよいのか)が気になります。あんまり遊泳能力高くなさそう、というのが正直な感想。

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 太古のウミガメ、メソダーモケリス・ウンデュラータス。学名書きたかっただけ。後ろからストーキングしてくる白い奴は、現生のウミガメ。

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 穂別で見つかった新種をはじめ、アンモナイトの化石が充実。触れるものも多く、ここぞとばかりにぺたぺた触ってきました。近藤滋先生のコラムを読んで以来、異常巻きアンモナイトには異常に反応する体に…。

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 かつてはこんなでっかい二枚貝もいたんですね。そしてそれが「いのせらたん」としてゆるキャラ化されてました。グッズもあり、ホッピー以上に推しているのかも…。

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 穂別ではデスモスチルスの臼歯が発掘されています。柱を束ねたような特徴的な歯です。

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 デスモスチルスの生前の姿は、様々に想像されました。カバみたいなのが多いですが、オットセイみたいな姿も。下の図はすごく味わい深いです。演歌を好んで聴いてそう。

 

 そんな中、僕が一番気になった生物がこれ。

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 コダイアマモという名前で、植物の化石だと思われていたものは、実は「謎の堆積物食者」が掘った穴の後であると改められたそうです。この堆積食者がどんな姿だったのか。とても想像力を掻き立てる図です。

 

 まだまだ道内にたくさんある化石博物館。順々にめぐっていきたいです。