神々しくトナカイが僕に微笑みかけてくれている…!
国立科学博物館の『ヨシモトコレクションの世界』を観に行ってきました。
入口すぐに、吹き抜けの2階部分を軽々と超える高さのはく製の塔。各地の草食動物を土台に、ホッキョクグマが頂点に君臨しています。さらにその吹き抜け2階の四隅には、特徴的なツノを持つ偶蹄目が、四天王といった面持ちで控えています。あまりに斬新な展示に大興奮です。
さらにおびただしいはく製が続きます。イノシシの大きさが想像以上で震え上がるなど。間近に大きさを感じたり、毛並や模様をまじまじと見られるのは、はく製ならではの魅力ではないでしょうか。
ちょうど近藤滋先生の本を読んでいたこともあって、ヤギやアンテロープのツノの成長の過程を探ると面白かったです。
また、行動や生態が再現されていることにも感動しました。冒頭のホッキョクグマもそうですが、ただ突っ立てるだけのはく製は本当に少ない。胸像であっても、首をひねっていたりと、動きがつけられているのです。
このアメリカミンクの顔みたいな、ちょっとまぬけなはく製があるのもご愛嬌ですね。僕、古い旅館とかにある再現率の低いはく製とか、結構好きなんですよね…。
羨ましさしか感じられない、ヨシモト氏のコレクションルームも再現されており、はく製の魅力に取りつかれてしまう素敵な特集でした。