USJかと錯覚しましたが、青森の太平洋側、「鮫」にきました。鰺ヶ沢から鮫へ、順調に高次の段階へ食物網を上り詰めています。
「鮫」というのは反則ものにかっこいい地名ですね…サメ中学校、サメ警察署、セブンイレブン サメ店など、地名が付くだけで目つきの悪そうな施設になります。
道端にフカヒレが落ちている!鮫町、名前負けしていない…!
サメ駅にロッカーはないのですが、駅の周りの商店で荷物を預かっていただけます。今回はサメ靴店(仮名)に荷物を預け、100円周遊バスで移動しました。
水産という言葉に目がないので、水産科学館マリエントに来たのです。ここでは八戸名産「イカ」「ウミネコ」について学べるのです。
しかしイカは入荷待ち。いかにも水産らしいというか、居酒屋らしい表示です。
傍らにはでっかいカラストンビ!巨大イカがいますが、口を取り外されうつろな目…。
ウミネコの巣に入りこみ、繁殖生態を学ぶコーナー。すぐ近くの蕪島はウミネコの繁殖地として天然記念物指定を受けており、5・6月にはウミネコだらけとのこと。
一部の展示解説を覆い隠してしまうほど熱帯魚の水槽が多かったのは少し残念でしたが、十和田のマスや、アジ、ウニなどの地元の水産物も生体をしっかり展示。各水槽の解説の多くは手作りで、なんとも柔らかい雰囲気でした。大水槽もあり、水族館としても楽しめる資料館です。
JAMSTECの調査船「ちきゅう」に関する展示室もあります。八戸沖で掘削調査をするなど、ゆかりがあるのでしょう。
マリエントで学習した蕪島は、海岸沿いに歩いてすぐの距離。上り詰めたところに神社があります。かつては海で分断されていましたが、埋め立て工事で陸続きとなったそう。神社にはウミネコが描かれた素敵な絵馬がありました。
繁殖・子育ては終了していますが、若いのを含めウミネコがたんまりといます。車で来ていたら洗車を覚悟せねば…。
水産物は舌でも学習し、夜は更けていくのです。