夏の終わり、支笏湖に乗りに行ったのはカナディアンカヌー。シーカヤックをしようとしたものの波が高く中止になったことから、場所を変えて水に浮かぶチャレンジに挑んだのです。
カヌーには3人で乗りました。前半は僕がしんがりで指示を出したのですが、前後で自由に漕ぎ、各々思うがままに舵をとったために、ぶざまな蛇行運転で必死に進むこととなりました。後半、船頭を交代したところたちどころにまっすぐに進むようになり、管理職の選択は重要だな…と貴重な教訓を得るなどしていました。
千歳川への流出地点くらいから漕ぎだし、湖の東側に沿ってしばらく進みます。澄み渡るとまではいかないもののよく晴れて、日本一とも言われる透明度を持つ湖水がよく透けていました。湖底に残る過去の水運で使われた船着き場の跡などを覗き込むのですが、その度に転覆しそうになるので要注意です。
ようやく慣れてきて、写真など落ち着いて撮れるようになったのは後半になってから。再び千歳川に戻り、少し下っていきます。9月末、少しづつ紅葉し始めた中をカワセミが飛び回っていました。
良い川面…。
この辺りで面白いのが、影になったところは光の加減で水の色がエメラルドブルーになることです。こんなふうに水中にものを沈めるとよくわかるのです。草津温泉のごとくパドルで水面をかいても同様に青く輝くので、しばしば湯もみ大会の様相となりました。
2時間ほどに渡るカヌー体験もそろそろおしまいです。隊列を組んで自衛隊のヘリが頭上を通過していき、地獄の黙示録のような雰囲気での幕引きとなりましたが…。
帰り道の車窓から。カヌーはゆったりと気持ちの良いものでした。趣味にしたいな、カヌー。