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黒豆海苔巻

主に北海道で散歩してるブログ

ラグビーW杯2015がおわる

雑記

 決勝戦を残し、およそ1か月半にわたり行われたラグビーW杯2015が終わる。今回はブルーレイレコーダーを導入し万全の状態でこのお祭りに臨んだ。しかし結局はほとんどリアルタイムで観てしまった。

 今大会を通じ、バックロー、特にフランカーの魅力をひしひしと感じている。スタミナを武器に、突破を図る相手を確実に仕留め、密集ではマイボールを確保するために体をはる、まさに仕事人である。決勝戦、NZにはマコウが、AUSにはフーパーとポーコックがいる。両チームのバックローに注目するだけでも大変見ごたえがありそうだ。

 

 僕にとってのW杯は3回目だ。高校ラグビーを引退し始めて迎えたのが2007年フランス大会。地上波の中継は少なかったし、ハーフタイムでもないのに試合中にCMが入るのに面食らった思い出がある(放送上もっと大きな問題もあったけど…)。

 この大会での日本代表のハイライトは、なんといっても予選プールでのカナダ戦だろう。3戦全敗で迎えた予選最終戦、7点ビハインドで迎えた80分過ぎのラストワンプレイで平浩二が右隅にトライを決める。難しい位置だが決めれば同点で試合終了となるコンバージョンを蹴るのは、肋骨骨折をおして出場した大西将太郎


 はたしてゴールは成功し、12-12の同点で試合は終了する。動画では実況が泣いているが、僕も泣いた。結果的にこの大会でも勝てなかったけど、相手から得点をもぎ取りたいという気持ちが最後の最後にようやく結実した、この試合最後までよく戦ってくれたという気持ちで泣いたのだ。気持ちは決して切れていないのだと、この先に希望を感じたのかもしれない。あまりにこの試合に感動したので、以後何度もラストプレーを見返している。

 

 2011年のニュージ-ランド大会でも同じように3敗で予選プール最終戦を迎えた。相手はまたもカナダ。そして結果は2007年と同じく引き分け。しかし今度はかなりがっかりしてしまった。前半終了時で10点リード、残り2分までリードしていたのを追いつかれた結果の同点だったからだ。日本は勝ちきれないままなんだろうか。W杯通算2勝目は遠い目標に思われた。

 

 そして2015年の南アフリカ戦。2007年のカナダ戦のように、ラストプレイでのトライ。しかし今度は逆転勝利のトライである。小さい体格なのにすごいなと僕がファンになった2007年のアルゼンチン代表や2011年のウェールズ代表のように、低い低いタックルを80分間継続する日本代表がそこにあった。

 とはいえ、南アフリカ戦の勝利は、当初全く現実味を感じられなかった。快挙が報道され皆が称賛する中、どう喜んでいいものかわからなかったのだ。日本代表は本当に強かったのか、“奇跡”の勝利なんじゃないか。次のスコットランド戦、ひねくれたことに少し安心した。ああ、“いつもの”日本代表だ。

 そんな卑屈な心を、日本代表はサモア戦でぶち壊してくれた。エキサイティングな試合だったが、なぜか負ける予感はしなかった。この試合は安心して勝てる、サモアを相手にそう思わせるほど今の日本代表は強くなったのだと、ようやく確信できた。惜しかったけどよく戦ったなんて評価するようなチームではもうないのである。どんな相手に対しても当然のように勝利できる、善戦で満足するようなことはない、そんな日本代表になりつつあるし、僕らもそう思って応援していかなければならない。

 

 僕は今大会での日本代表の成績を1勝3敗と予想していた。まったく、いつまでも“善戦で終わるチーム”と思い込んでいたわけだ。でもそんなことお構いなしに、強い日本代表をまざまざと見せつけられた。

 2007年カナダ戦の動画を美しい思い出として見返すことはもうやめた。今大会の南アフリカ戦を同じような気持ちで見返すこともやめよう。僕はこれからの日本代表の躍進を確信して応援しよう。そんな姿勢での応援が、わずかでも日本代表の力を引き上げることになるかもしれない。2019年の予選成績の予想はもう答える準備がある。4勝だ、と。