どこで刷り込まれたのか、ヤマセミは雪の中佇んでいるというイメージがあります。ヤマセミを一度も見たことのない僕の中でそのイメージはどんどん膨張、仕事中にもまだ見ぬ姿に思いを馳せがちに。
いろいろと差しさわりが出てくる前に、千歳にある2つの林道に狙いを定め、探索してきました。ヤマセミを見るまでは帰らないという決意で出発。
凍りついた林道では冬らしい鳥が見られます。なんだかおんなじような恰好でこっちを見つめるカケスとアカウソ。カケスは決まった木を中継しながら、ぐるぐると見回り。
久々にキバシリ。見事に溶け込んでいます。
たくさん足跡の残っていたシカが対岸から顔を覗かせます。
オジロワシやミソサザイ、エナガの大群も見ることができましたが、1つめの林道ではヤマセミの発見はならず。途中出会った方からは「ここ数年見ていない」とも言われ、ちょっとあきらめの気持ちも。
2つめの林道を登っていくと、水面近くを白い影が飛び去っていきます。「ヤマセミ!」となぜかすぐに確信。飛んで行った先に急いで近寄ります。
発見。「ヤマカンヌシ」とも言われるように、特徴である冠羽を立てて水面を見つめています。しばらくここで毛づくろいなどして、飛んで行ってしまいました。
決して劇的ではないけれど、うれしい出会いとなりました。