冬はけあらし。北半球の、それも高緯度にいるわけですから、新年は寒い寒いと言いながら迎えなくてはなりません。
冬にフィールドに出るときは、どうやって凍ったのだろうと考えさせられる氷塊を見つけるのが楽しみの一つになります。林間の小川に残るこの氷はどうでしょう。
海岸。滑らかに打ち寄せた波によるものであろう氷が、同心円状の模様を作っていました。
ガラスのような破片が綺麗。もちろん、バリバリと踏みつけ歩くのが醍醐味です。
2018年も心機一転、胆振・日高に少し鳥見にきたのでした。心機一転とは、脈絡なく使える便利な言葉ですね。
いつもは見下ろし観察するハイイロチュウヒとの距離を少し詰めてみました。このメスは結構狭い範囲の草原を巡回するように長時間飛び回っており、獲物なんかいるのかしらんと見ていましたが、見事1回のダイブでネズミのような塊を捉えていました。
同じ草原のかなり上空で、ノスリもホバリングを繰り返していました。しかしこちらは成果なし。
これはハイタカでしょうか。白いのでいろいろどきりとしましたが、ハト程度の大きさなのでおそらく…。じっくりと姿を見せた後、草地の隙間を低く切り裂くように飛び去って行きました。
諸々の猛禽類の締めくくりは河原のオジロワシです。カラスと仲良く並んでいますが、足元の雪の色からして、何か獲物をめぐる静かなにらみ合いをしていたのかもしれません。
悠々と飛び去るオオハクチョウも多く見られました。
林では小鳥の観察も。日本最小の鳥のひとつミソサザイです。小さい割に声はでかい。水辺を中心にいろんな隙間に入り込んでおり、意外な場所が穴でつながっているのを教えてくれます。
さらに最小の名をほしいままにしているのがキクイタダキ。こいつはおそらくメスですが、正面からみると、しょぼくれてる割にむすっとしているおっさんみたいですね。カラ類との混群で、しきりに枝先でホバリングをしてました。
その混群でしきりにうるさかったヤマガラ。
池に浮かんでは潜るホオジロガモのメス。秋みたいな写真ですが、建物の色です。ちなみに英名はGoldeneye。007か。
スタッと参上したエゾリス。ここのエゾリスは人に慣れすぎなので、もう少し野生動物としての矜持を持っていただきたいものです。
そんなわけで、今年もうっかりとやっていこうと思います。