芸術の森にやってきました。
白い恋人の方が喜ばれるかもしれませんが、北海道の土産といえば木彫りの熊です。
とんでもないディテールの木彫りの熊を見ることができるのがこの展覧会です。
熊といえば鮭です。
たまらずグワーッ。
こうして見慣れた木彫りの熊のポージングになります。それにしても、毛並み・鱗・川の流れの表現がすごすぎやしませんか。
アッ、贅沢にも筋子を…。
人に媚びを売るタイプの熊もいます。実際に手に取ることのできる作品もあるのですが、その軽さには間違いなくびっくりします。
彫られたのは熊だけではありません。北国の生き物がものすごい躍動感で表現されています。必要なところだけ毛並みを表現するのも技術でしょう。
ツノが落ちたところを切り取るのは斬新ではないでしょうか。
この毛蟹!すげえとしか言いようがありません。
このワラジエビの質感!リアリティへの感嘆と、木彫でやってのける技術への驚愕と、木製だからこその親しみやすさとが、一気に押し寄せてきます。
一番夢中になったのはカレイです。この砂!本物を被せられているんじゃないかというような滑らかさです。
単にリアルなだけでなく、コミカルな脇役がいることにも注目するといいでしょう。ザリガニに心ときめいたのは初めてです。
木目で大勝利していたラッコも良いです。
木目を活かす、というのは本当にすごい。
アイヌの暮らしを切り取った作品も多くあります。この、等身大の立像には、信じられない迫力があり、しばし立ち尽くすほどです。
まりも祭りの様子です。
ふくろう祭りの様子です。
ここで現れる熊は人との共存の中での姿です。情景描写にも優れた、良い作品ばかりでした。