今回の目的は登山なのでした。標高1,721mの利尻山に登ります。標高200m地点の野営場から鴛泊コースを進んでいきます。
登山口には宿の方が送ってくれました。「4時なら送れますよ」とのことで、4時半には登山開始。徐々に明るくなってきます。
ばっつり日が差してくる林を進んでいきます。天気は抜群に良さそうです。
5合目を超える頃には徐々に視界も開け、お隣の礼文島も見下ろせます。ところで鴛泊コースはほぼ直線なので、基本的に見下ろす景色はずっとおんなじような感じです。
ついに遮るもののなくなったハイマツ林に入っていきます。5〜7合目は急登も続くことから、暑くてたまりません。
第一展望台を超えたあたり。礼文島もだんだん小さく見えてきました。
いつ振り返っても礼文島がいる。
いよいよ先が見えてきました。7月初週でしたが、まだまだ雪が残っています。
8合目すぐの避難小屋が見えてきました。トイレブースも兼ねています。「猫に餌をやらない!」と看板があり、高山ネコの存在を匂わせます。
ハイマツ〜。
9合目を超えました。「ここからが正念場」とわざわざ看板があるように、正念場でした。ところどころ地面がもろく、1歩進んで0.3歩戻るような足取りとなります。
登山道に残存していた氷。下山時にはみんな溶けてしまっていました。
これが最後の正念場…!
登頂!9時前には着いたので、登りで4時間強といったところでしょうか。
ようやく違う方向を見下ろすことができます。ローソク岩越しに南東方面を。
登ってきた方向を見やると雲が。覆われる前に登ってこれてよかったです。
花を撮ろうとすると虫がとまる呪いのようです。利尻山は日本百名山であり、また花の百名山でもあるのです。
寒くない山頂は久しぶりです。ゆったり休憩しようと、宿が持たせてくれたおにぎりを頬張ると、具はウニ。まさか山頂で磯の幸を楽しむとは思わず驚きました。利尻ではウニをおかかくらいのノリで食べているのか…?
さて下っていきましょう。峰の左右でくっきりと雲が別れています。赤い屋根の小さな避難小屋が遠い。
呪い再び。
だんだん疲れてきて、黙々と下りました。13時過ぎには下山完了。またもや宿に迎えにきていただけました。
宿の前から望む利尻山。よく登ったものですね。
風呂に入ると、日焼けでヒリヒリと痛みました。また黒くなってしまう…。その後、裏庭のハンモックに揺られてゆったりとビールを飲みながら青い海を眺め、夕食までぼやぼや過ごしました。むちゃんこウニも食べたし、あとイクラも食べたし、天国だったのでしょうねここは。
昨日に負けず劣らずの夕焼けでした。