黒豆海苔巻

主に北海道で散歩してるブログ

白雲岳のゼブラ柄

 残雪によって現れるゼブラを見たくて大雪山白雲岳に向かったのは、7月の末のことだった。3時過ぎに家を出て下道をぐいぐい進んで銀泉台に着いたのは8時。その時点で駐車場は8割方埋まっており、人気の高さがよくわかった。

 まずは赤岳を登る。銀泉台の標高で1,500mほどあるのであっという間に視界が開ける。北大雪の山々を眺めながらの足取りは軽い。

 第二花園のあたりはまだ雪に覆われていた。表面はサックサクになっておりさほど苦労せず登れた。

 雪渓を慎重に歩くエゾシカ。すぐそばでハイマツをガサガサ言わせる茶色い影があり、すわクマかと肝を冷やしたらエゾシカということもあった。足跡も多々見られ、結構な数がいるようだ。

 よく整備された駒草平を抜けていく。気持ち良い高原歩きだ。

 などと余裕をこいていると、きつい坂その1である。ゴロゴロとした岩場をひいこら登る。辛いが、たくさんの花々も見られて気持ち良い。

 さらに、きつい坂その2も待っている。

 しかしそれを登り切ると、ふっとひらけた場所に出て、赤岳山頂はすぐそこだ。9:40に到着。

 大雪山を一望できるここからの景色も素晴らしい。左奥に見えるのが目的地の白雲岳だ。

 休憩もそこそこに歩みを進める。ここからはなだらかな稜線歩きだ。常に雄大大雪山系を望める素晴らしい道のりだ。

 来し方を振り返る。

 本当にここが山頂かと思うくらいに平たい小泉岳に寄りながらゆったり歩く。白雲岳手前のガレ場ではナキウサギの声がよく聞こえたものの姿を見ることは叶わなかった。

 岩場を巻くように登れば山頂はもうすぐだ。

 10:30に白雲岳山頂に到着。結構溶けてきているようだけれど、旭岳へとつながる景色は十分にゼブラゼブラしている。

 白雲岳の標高は2,230mで北海道第三位。とにかく素晴らしい景色が広がっていて大満足。この景色に包まれながらゆっくりお昼を食べてから下山。13:00には銀泉台に到着。

 

 

 酔狂なことに、その2週間後に友人と再度登頂。しかしこの日は生憎の天気で、白雲岳からの白雲鑑賞を満喫するに終わったのだった。