落石ネイチャークルーズに乗船してきました。快晴で波も穏やか、冬真っ盛りで寒いものの絶好の乗船日和ではないでしょうか。ヒートテック、フリース、ウルトラライトダウン、マウンテンパーカと、ユニクロとモンベルの力を総動員して臨みました。
昼過ぎより乗船、落石漁港を出てユルリ島・モユルリ島を回って戻ってくる2時間ほどのコースです。ガイドの方が1名ついてくれます。
港内ではカモ類を。コオリガモ、クロガモ、シノリガモ、ホオジロガモ、スズガモと早速一通り観察してしまいます。
沖に出ると、早速ウミガラスが。冬羽だとこんな模様なんですね。初見です。
いちゃついてました。
行く手に見やるはユルリ島。灯台の元に見える影は馬です。かつては昆布漁のために漁師が島を利用しており、その時に導入された馬が野生化し、今や無人となった島に残っているそうです。ユルリ島は「鵜のいる島」という意味のとおり、海鳥の貴重な繁殖地となっているとか。
鳥は次々と出て来ます。この日一番高い頻度で見られたのがウミバト。夏羽は真っ黒ですが、こちらも冬羽になっています。このウミバトにはどうも2つの亜種があるそうで、上の白いのがアリューシャン型。
この黒くて目の周りが白いのがチシマ型とのこと。ウミバトは10羽強観察できましたが、数の上で優勢だったのはチシマ型。ウミバトがこんなに見られる日も珍しいとのことです。
そんなウミバトと判別が難しいというのがケイマフリ。こうやって大きく写った写真でなら違いがわかりますが、船から距離のある場所で一瞬見えた姿から種判別をするガイドの方は本当にすごい…。持ってらっしゃった図鑑にはびっしりと書き込みがなされており、こんなナチュラリストになれれば…と憧れます。
鳥だけでなく哺乳類もいます。モユルリ島近くに漂っていたラッコが遠くから手を振っていました。
数は少なかったもののウミスズメも観察できました。エトロフウミスズメなどはこれから出てくるそう。
日本で最も稀少な鳥の一つというチシマウガラスも見ることができました。正面から見ると四角い体ですね。
このほかオオハムやら各種カモメやら、出るものが出たな…というクルーズとなりました。とはいえ、ガイドさんがいたからそれぞれ識別できたわけで、一刻も早く海鳥図鑑を入手しようという気持ちです。
帰港すると、崖の上にオジロワシが降り立つところでした。
今度はエトピリカを見に、夏に乗船に行きたいものです。